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パタゴニアが参院選を機に問う、地球の未来。

パタゴニアが参院選を機に問う、地球の未来。

令和初となる国政選挙が7月21日(日)に行われる。環境保護を経営理念に据えるアウトドアファッションブランド「パタゴニア(PATAGONIA)」は、この日全直営店の閉店を宣言。その意図とは?
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Photo: Courtesy of Patagonia

岩の損傷を防ぐために下した決断。

ブランド創設者のシェイナードのビジネスは1957年に、クライミングで使うピトン(岩壁や氷壁を登るときに確保のために打ち込む輪のついたボルトのこと)を開発したことに端を発する。それまでのピトンは軟鉄製で一度打ち込んだら引き抜くことができなかったが、シェイナードによるそれは、クロムモリブデン鋼で繰り返し使うことが可能だった。

クライミング仲間の間でこのピトンの噂が急速に広がり注文が殺到。手作りでは供給が追いつかなくなり、製造を機械化した。その後ピトン以外のクライミング・ギアの改良にも踏み出すようになり成長を遂げ、1970年までには米国最大のサプライヤーに成長していた。

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その一方で、彼らの作ったピトンが岩に深刻なダメージを与えていることに気づく。そこで同社はピトンの製造を中止するという英断に踏み切ったのだ。その後、岩をハンマーで破損させることなく、手で抜き差しできるアルミのチョックを発表。この経験が、同社が「環境保護」理念を掲げる大きな第一歩となったようだ。

地球のために投票を。

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Photo: Courtesy of Patagonia

7月3日(水)に発表された、全直営店閉店宣言は、マスコミ各社で驚きをもって取り上げられた。ウェブサイトに掲載された声明では、下記のように創設者のメッセージを引用しながら、有権者に語りかけている。

政治を語ることは、私たちの将来や夢を語ること、そして地球の未来を語ることと同じです。なぜなら私たち人間は、健全な地球がなければ生きられないから。それは私たち全員にとって同じです。そしてパタゴニア創業者のイヴォン・シュイナードは、投票することは、無駄ではない理由をこう話します。

「意義のある人びと、そして意義のある問題に賢明な一票を投じる。僕らが行動しなければ、人のため、重要な課題のため、賢明な投票をしなければ、子供たちの未来と地球環境に無関心な人々の票が政治に反映されてしまうかもしれない。皆が一緒に動けば、酷い政府に我慢を強いられるのではなく、僕らが本当に必要とする政府を作ることができる」

日本は世界よりも急速に気温が上昇していること、などを含めた気候変動についても触れながら、16歳のアクティビストの活動や、世界中で起こる若者によるデモなどを紹介。若者や地球の将来のために、行動を起こす政治家への投票を呼びかけている。

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またパタゴニア直営店では選挙や政治を軸にした、参加者対話型のトークイベントも開催。詳しいスケジュールはサイトでチェックして。

Editor: Makiko Yoshida
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