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人気のあまり品切れ続出? OATLYの植物性オーツミルク。

人気のあまり品切れ続出? OATLYの植物性オーツミルク。

oatly, オートミルク
豆乳をはじめ、植物由来のドリンクが普及する以前の1994年にオーツドリンクを提供するブランドとしてスタートし、今や世界的人気を誇るオータリー(Oatly)。環境保全や健康だけでなく、美容にも効果があるとされるオーツミルクとは!?

牛乳消費の激減と、“植物性ミルク”普及の背景。

オータリー(Oatly)、オーツミルク
チョコレートフレーバーのオーツドリンク/オータリー www.oatly.com/int/products

今年の1月6日、「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、創業163年来のアメリカ老舗牛乳メーカー、ボーデン社(Borden Dairy)が破産を宣告したことを報じた。昨年の11月12日にはアメリカ大手牛乳メーカーのディーン・フーズ(Dean Foods)が、破産法の適用を申請していたことも明らかになっており、消費者の牛乳離れの深刻化が指摘されている。

一方、ロンドンに本拠を置く市場調査会社ミンテル(Mintel)の2018年の調査によると、乳製品以外の“植物性ミルク”の売上は、2012年から2018年の期間に61%も増え、今も増加の傾向にあるという。“植物性ミルク”とは、乳牛から搾乳される牛乳の代替ミルクで、日本でも人気の豆乳を筆頭に、アーモンドミルクやオーツミルク、ライスミルク、ココナッツミルクなどが挙げられる。

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「ProVeg International」のレポートによると、世界人口の75%近くが乳糖不耐症であると考えられており、牛乳を避ける人の数が増えるのは当然のように思える。しかし、“植物性ミルク”の消費増加の理由は、ダイエットや健康、動物福祉、環境への影響を懸念、個人的好みなどさまざまだ。

エコなオータリーの原点。

オータリー(Oatly)、オーツミルク
クッキング用オーツクリーム/オータリー www.oatly.com/int/products

牛乳の消費が激減している傍、消費が急増し、商品の売り切れが続出している“植物性ミルク”を提供している会社がある。スウェーデン発のオータリー(Oatly)だ。消費者の牛乳離れが叫ばれる遥か前の1980年代に、スウェーデンのルンド大学リサーチチームと、オータリー(Oatly)の創業者リカード・オーステ(Rickard Öste)は、“植物性ミルク”の研究を開始していた。研究の目的は、乳製品が苦手な消費者のために、ラクトースフリーで栄養価が高く、牛乳に似た品質を持ち、環境への負担が少ない植物ベースのドリンクを作ることだった。

研究の末、彼らは栄養、味、持続可能性のすべての点において、オーツ麦が最適な原材料であるという結果に至った。研究では、繊維が豊富なオーツを“酵素”が分解し、少し甘みのある栄養価の高い液体に変換するという“酵素の役割”も発見。現在特許を取得している同プロセスにより、人間の消化に適した牛乳の代替ミルクである「オーツミルク」が生まれた。これがオータリー(Oatly)の原点である。

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在庫切れが続出したバリスタ・エディション。

オータリー(Oatly)、オーツミルク
バリスタ・エディションのオーツドリンク/オータリー www.oatly.com/int/products

完璧な牛乳の代替品かと思われたが、オーツ麦を主要原材料とする、いわば斬新な飲料に、当時は違和感を持つ人が多く、需要は少なかったという。しかし、現在ではオーツミルクをはじめ、アイスクリームやスプレッド、クッキング用クリームなど豊富な製品を取り揃え、ヨーロッパや北アメリカ、アジアを中心に30を超える国々に商品を届けるまでに至った。なかでも「バリスタ・エディション」は大人気を誇り、『The New Yorker』誌は、2018年の春にはオータリー(Oatly)のドリンクがNYで在庫切れ状態となり、カフェ営業者らは通常約4ドルの商品を、Amazonなどで約20ドルで購入するという事態にまで発展したと伝えた。

ここで、他社と大きく異なるオータリー(Oatly)の取り組みを紹介する。同社のこだわりが垣間見える取り組みとは、“商品の透明性を高める”内容だ。一般的には、各製品に原材料名と栄養成分が表示される。しかしオータリー(Oatly)では、「素晴らしい点(What’s Amazing)」と、「あまり素晴らしくない点(What might be less amazing)」を追加表記している。

例えば、ドリンク「OAT Drink Whole」には、プラス点として、“完璧な味とクリーミーな質感に仕上げています”、マイナス点として、“pH調整剤(食品添加物)を入れています”と書かれており、詳細の説明も付け加えられている。ウェブサイトでは、すべての情報が確認可能であるため、商品について100%理解した上で好みのアイテムを購入することができる。

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オーツミルクは、本当に牛乳よりも健康的?

オータリー(Oatly)、オーツミルク
オーツドリンク/オータリー www.oatly.com/int/products

最大限の栄養価と最小限の環境負荷という利点を持ち合わせたオーツミルクだが、残念ながら、カルシウムやタンパク質を(ほとんど)含んでいない。しかし、低カロリーで、ベータグルカン(麦やオーツ麦に多く含まれる食物繊維の一種)が多く、乳糖もコレステロールも含まないなど、さまざまな利点がある。牛乳には健康に良くないとされる飽和脂肪酸が含まれているが、オーツには不飽和脂肪酸を含む植物性脂肪が豊富だ。

さらに、オータリー(Oatly)では、脂肪を追加する必要がある際、不飽和脂肪酸の割合が高い菜種油を使用。また、乳製品を一切口にしない消費者のためにも、牛乳とほぼ同量のビタミンやミネラルを加えている。これが、健康はもちろん、美肌を保つ要因となっているよう。美容・健康志向のミレニアル世代や、Z世代に支持されている“植物性ミルク”は、これからも注目が高まるといえそうだ。

オータリー(Oatly)
WEB: www.oatly.com



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