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植物性100%のヴィーガンチーズを製造する「NEW ROOTS」にインタビュー。

植物性100%のヴィーガンチーズを製造する「NEW ROOTS」にインタビュー。

乳製品を使用しない植物性由来のチーズとして欧米で人気を高めているヴィーガンチーズを、チーズの名産地として知られているスイスで製造しているニュー・ルーツ(NEW ROOTS)。見た目や味もチーズそのもので、オーガニックの原料を使用し、堆肥化可能なパッケージを取り入れるなど、細部にまでこだわり抜いている。先日スイス・エコノミー賞を受賞したばりの創業者フレディ・ ハンジーカー(Freddy Hunziker)とアリス・フォーコネ(Alice Fauconnet)にインタビューした。

ヴィーガンチーズ製造のきっかけ。

ヴィーガンチーズ、植物性由来、ヘルシー、サステナブル、エシカル、ナチュラル、オーガニック
©New Roots, Photo: Pascale Amez

スイスといえばチーズの名産地として知られ、世界消費量ランキングの上位に入るなど、多くの家庭に必要不可欠な国民的食品だ。そんなスイスの首都ベルンから少し離れたトゥーン(Thun)の街に、ヴィーガンチーズの工場を構えているニュー・ルーツ(NEW ROOTS)。乳糖不耐症で乳製品を摂取できない人にも、ヴィーガン生活を送っている人にも嬉しい植物性由来の原料だけを使用したヴィーガンチーズだが、見た目の質感や味、食感もチーズと区別がつかないものが増えてきている。ニュー・ルーツ(NEW ROOTS)もそんな優れた上質のチーズを提供しているブランドのひとつだ。

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世界各国で開催されるマウンテンバイクダウンヒルのワールドカップに出場していた創業者でCEOのフレディ・ ハンジーカー(Freddy Hunziker)と、パリで社会人類学を学んだマーケティング・マネージャーで共同創業者のアリス・フォーコネ(Alice Fauconnet)は、出会って間もなく絶対菜食主義のヴィーガニズムに魅了されたそう。チーズ愛好家だった二人は、「職人のように美味しいチーズの代替品さえあれば」と考えるようになった。その考えを実行する転機は、フレディが重傷を負った2015年にやってきた。自宅療養を余儀なくされた数カ月間、自宅でケールチップやナッツミルクからチーズを作る実験をスタート。地元のオーガニックスーパー「Ökoladen」にて販売するようになったという。

販売店舗は500を超え、急成長を遂げる。

ヴィーガンチーズ、植物性由来、ヘルシー、スイス、サステナブル、エシカル、ナチュラル、オーガニック
©New Roots, Photo: Pascale Amez

その後、原料となる有機のカシューナッツを求めて訪れたインドネシアで、カシューの取り扱いや製造法を学んだそう。現在では、製造しているほとんどのチーズの主成分がカシューナッツだ。また、大量生産を望まないニュー・ルーツ(NEW ROOTS)は、すべての工程を手作りにこだわっているが、ナッツ農園も品質や労働者の人権基準をもとに厳選。その成果もあって、5月30日にスイス経済フォーラムの2019年度スイス・エコノミー賞 ( Swiss Economy Award ) を受賞している

スイスでは大手スーパーのコープ(COOP)や、オーガニックスーパーのアルナチュラ(ALNATURA)を含む500店舗以上、イギリスやフランスなどヨーロッパ各国、そしてオンラインストアでも販売されている。ベーシックなチーズ、ゴートチーズ、ハーブやガーリック風味のスプレッドを提供。堆肥化可能(コンポスタブル)でキュートなデザインが特徴のパッケージからも目が離せない。

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創業当時の2015年から変貌を遂げる。

ヴィーガンチーズ、植物性由来、ヘルシー、スイス、サステナブル、エシカル、ナチュラル、オーガニック
©New Roots, Photo: Pascale Amez

──ヴィーガンチーズを作り始めた2015年当時から変わったことはありますか?

一番の変化は、プロフェッショナルな労働環境が整ったことで、生産効率が上がったことです。ヴィーガンチーズの需要が高まり、生産しているチーズの量も増えています。ただ、製造の工程は伝統的なスイスチーズと同じ。今でも手作りにこだわっています。

──最近ではエシカルやヴィーガンといったキーワードに注目が集まっていますが、消費者にも変化がみられますか?

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はい。まず、消費者の意識が変わってきています。以前よりも動物の権利や環境問題に対する認識が高くなり、消費する物自体への知識や情報に敏感になっている。そのため、ビオやオーガニックの商品を求める人が増えています。また、ヴィーガンチーズのようにエシカルな商品の存在を知ることで、食生活を変えている人もいるようです。

2019年度スイス・エコノミー賞を受賞!

ヴィーガンチーズ、植物性由来、ヘルシー、スイス、サステナブル、エシカル、ナチュラル、オーガニック
©New Roots, Photo: Pascale Amez

──スイス経済フォーラムで賞を受賞されましが、その体験を振り返っていかがですか。

スイス・エコノミー賞 ( Swiss Economy Award ) を受賞することは、本当に光栄なことです。ポジティブなリアクションが多かったのですが、何よりも、受賞することでヴィーガンチーズの存在を多くの人に知ってもらえることができたので意味のあることでした。

今までスイスの伝統に敬意を払いながらも、チーズの代替品を製造し、エシカルでサステナブルな取り組みを進めてきました。賞を受賞するということで、成果を感じることができたと同時に、今まで支えてくれた人びとや、ニュー・ルーツ(NEW ROOTS)に興味を持ってくれた人びとに感謝しています。

スイーツにも使える? おすすめレシピを提案。

──ニュー・ルーツ(NEW ROOTS)のヴィーガンチーズを取り入れた料理で一番好きなものは?

ヴィーガンのリコッタチーズを使ったイタリア料理が大好きです。特にパスタやラザニア、ピザなど……。私たちの作っているチーズは、ティラミスやチーズケーキといったスイーツのレシピにも合うので、オススメですよ!

──今後視野に入れていることや、目標はありますか?

私たちにとって最も重要なプロジェクトのひとつは、ヴィーガンチーズの製造市場でリーダーとして活動し続けること。これからも新しい商品やチーズのレシピを開発し、販売網を広げていきたいと思っています。

 

NEW ROOTS
Burgstrasse 16
3600 Thun Switzerland
www.newroots.ch
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