アウターの季節がやってきた。環境や動物への配慮が注目される近年は、ダウン(羽毛)を使わずとも、防寒性の高さを誇るパフジャケットやコートが登場している。動物愛護はもちろん、サステナブルな製造に力を入れているブランドのアイテムをチェックして、来たる極寒の冬に備えよう。
1. パンガイア

生分解性素材を用いたダウンフリージャケットを展開しているのは、エシカルなスウェットで人気沸騰中のパンガイア(PANGAIA)。科学者らが10年もの歳月をかけて開発したという、花が原料のFLWRDWN™を中綿や羽毛の代替素材として使用している。着用時の暖かさや、柔らかさ、そして軽量感はグースダウンのジャケットそのもの。なお、女優のナタリー・ポートマンや、インフルエンサーのミロスラヴァ・デュマも愛用するカラーバリエーションが豊富な同ブランドのスウェットも同時にチェックしてみて。
2. エコアルフ

スペイン発のエシカルなブランドエコアルフ(ECOALF)には、リサイクルポリエステル100%の色鮮やかなパフジャケットが豊富に揃う。日本公式サイトでは、RDS(レスポンシブル・ダウン・スタンダード)を使用したリアルダウンジャケットが並んでいるため、ヴィーガンダウン購入の際には、中綿に人工繊維のFellex®を詰めた100%ヴィーガンを数多く提供している海外公式サイトをチェックして!
3. ジャッキー

100%クルエルティフリーで動物保護を掲げ、環境にも配慮しているアウターブランドのジャッキー(JAKKE.)。クラシカルなフェイクファーのテディベアコートから、遊び心ある「ファーフリーファー」ジャケットまで、さまざまなタイプが並ぶ。ペットボトルをリサイクルしたリサイクルポリエステルを使用した軽量のパッファージャケットは、長年使えるよう上質に仕上げられている。
4. キング・オブ・インディゴ

キング・オブ・インディゴ(KING OF INDIGO)のヴィヴィッドなイエローのパフジャケットは、PETをリサイクルしたポリエステル製。動物愛護を掲げ、PeTA認証も取得しているジャケットに詰められているのは、合成マイクロファイバー断熱材のプリマロフト®。アウトドアウェアに使用されることの多い素材であるプリマロフト®は、羽毛のような保温性と軽量さを発揮し、グースダウンでは感じられない撥水性を持ち合わせている。
5. オールバーズ

冬のアウターは、合成素材やダウンに依存することが多いが、エシカルなシューズブランドとして知られる、オールバーズ(allbirds)では、ウールのパッファージャケット(Trino™Puffer)を提案。シェルをメリノウール60%とリサイクル素材のテンセル™リヨセル繊維40%で構成し、中綿には主にリサイクルポリエステルを取り入れており、寒さを吹き飛ばしてくれる。
6. SKFK

オーガニックコットンを栽培しているインドの農家と連携するなど、すべての素材をフェアトレード基準に沿って生産しているエシカルなブランドSKFK。リサイクルナイロン100%のジャケット(写真)や、羽毛の性質に似た人工羽毛「Sustans®」を詰めた防水加工のパフコートなど、色鮮やかなアウターが揃う。もちろん、紺やブラックなど、デイリーに使用できるカラーも提供中だ。
7. アディダス・バイ・ステラ・マッカートニー

ステラ・マッカートニー(STELLA McCARTNEY)や、アディダス・バイ・ステラ・マッカートニー(ADIDAS BY STELLA McCARTNEY)も、リサイクル素材のパフジャケットを展開。意外かもしれないが、アディダス(ADIDAS)は、ブランドの倫理度を評価してくれるアプリ「グッド・オン・ユー(Good On You)」でも、“GOOD(グッド)”の評価を得ているため、安心してショッピングを楽しめるブランドといえる。
なお、アニマルフリーを掲げているブランドに「セイブ・ザ・ダック(SAVE THE DUCK)」など多数が存在するものの、グッド・オン・ユー(Good On You)では、環境&労働者への配慮に対する評価が低いとの評価が出ており、エシカル面を考慮すると避けておきたい。